シンセンとバルセロナと東京
2005年 06月 08日
去年の12月に妹がハワイで結婚式をあげた。
籍を入れてから9ヶ月後の念願の式だった。
籍を先に入れたのには理由があった。 今、彼女は中国のシンセンという、香港の近くの
大都市に旦那と住んでいる。 旦那の赴任先が急遽決まり、ビザを取る関係上、
先に籍を入れる事になってしまったのだ。
私のスペイン滞在が1ヶ月を過ぎようとした1年半前の事、移動日も重なってネットの出
来ない状況が続きようやく、メールをチェック出来た時、思いもよらぬメールが来てた。
それは母が病気でしばらく入院する事になったと言う内容だった。
私は泣きながらマドリーのネットカフェを出て、そのままペンションに帰り泣き続けた。
グラナダでは思ってた程留学が楽しかった訳でもなく、外国での神経的疲れが溜まって
いた事もあり、帰国した方がいいのだろうか・・・・と本気で悩んだ。
そんな時妹がメールをくれた「大変だったけど、私もシラスもなんとかやってます。
母はとりあえず安静しているので大丈夫だと思うよ、このままあと2ヶ月、留学
を続けて、せっかくの夢だったのに帰るなんてもったいないよ」
彼女は看護婦だった、当時夜勤も厳しく、しかもシラスの世話の為に私と母のアパート
に通い続けた。
そして、一切外出禁止の母の為に休日は2時間を掛けて、病院に通っていた。
私は答えの出せないまま、友達のいるバルセロナに向かった。
滞在先も学校も予定も何も決まってなかった。
どこにいても遠い日本にいる母と妹の顔が浮かんで、涙が出てきた。
母親からはずーずーしくも「私は大丈夫だから、私のせいで日本に戻ってこないで」な
んてメールが届いた。
最終的に叔母の協力もあって、私は残りのスペインでの滞在を続ける事に決めた。
その後も帰国直前に、妹の彼氏(旦那)の赴任が決まり、その為急に籍を入れる事に
なったり・・・当時彼女の人生はジェットコースターの様に激しいモノだった。
そんな妹の結婚式はこじんまりとハワイで行われた。
スコールの多い季節で、運良く天気にも恵まれ妹も私達もとても幸せな時間を過ごした。
今、妹は中国の大学に通って中国語の勉強をしている。
まだ、このページを開けない、早くシラスの写真が見たい、、、とメールが来た。
早く彼女のためにシラスちゃんの写真をUPしなくては!と焦ってしまう姉なのであった。
by shirasu-siesta | 2005-06-08 00:53 | VIVA☆東京生活